2024-06-06
空き家を所有している場合、維持費は少しでも抑えたいものですが、ライフラインの維持は欠かせません。特に水道契約については、契約や通水が本当に必要かどうか、またその方法について解説します。
水道契約は、空き家を良好な状態で維持するために重要なライフラインの一つです。空き家は定期的にメンテナンスをしないと劣化が進み、そのメンテナンスには水が不可欠です。濡れた雑巾での掃除や、掃除の途中でトイレに行く場合など、水が使えないと不便です。また、水道契約や通水が必要なのは掃除だけでなく、水道管の劣化防止にも役立ちます。使わないと錆びやすくなり、破損しやすくなります。これらを避けるためにも、水道契約を維持することが重要です。
一部の人は水道を解約(水道メーターを外す)することがありますが、これはお勧めできません。水道管の素材によっては急速に錆びつき、配管の損傷につながる可能性があります。そのため、水道の通水を維持することが重要です。
通水をしないと建物の劣化や悪臭トラブルが発生します。排水管や給水管にはトラップがあり、そのトラップに水が溜まることで悪臭を防ぎますが、水を止めるとトラップの水もなくなり、悪臭が発生して室内に上がってきます。トラップの水は悪臭だけでなく、害虫の侵入も防ぎます。ゴキブリやネズミが下水から管を通って室内に侵入し、病原菌を撒き散らしたり、家の劣化を早めることも考えられます。また、定期的に通水しないと水道管が錆びて破損し、漏水した場合には修理代が多額になる可能性もあります。
通水方法についてですが、まず水道の契約が必要です。開栓の手続きを行い、理想の通水頻度は1か月に1回程度、1分以上が推奨されます。浴槽やトイレ、台所などすべての蛇口をひねることも重要です。この際、蛇口付近からの水漏れがないかも確認しましょう。特に冬場は凍結の恐れがあり、設備の破損も考えられます。給湯器の水抜きもしっかり行い、破損箇所がないか確認しましょう。通水のために空き家に通うことや金銭的な負担はありますが、この頻度やチェックは空き家の管理において非常に重要です。
空き家を適切に管理するためには、ライフラインを維持することが大切です。水を止めると悪臭や害虫、破損による漏水のリスクがあります。定期的な通水を行い、しっかりと管理していきましょう。